フェデックスはアジア太平洋と米国を結ぶ路線に週5便のB777Fを投入し、週56万7千kgの輸送力を上積みすると発表した。
フェデックスは、アジア太平洋と米国を結ぶ太平洋横断路線の輸送力を週当たり56万7千kg(125万ポンド)増強したと発表した。増強分はボーイング777Fによる週5便の新規サービスで、年末の最需要期を前に半導体やAI関連機器、高級電子商取引などの需要増に対応する狙いがある。
新サービスは三つの経路で運航する。広州のアジア太平洋ハブと、上海、大阪の準地域ハブを起点に、フィリピン・クラークのゲートウェイを経由し、アラスカ・アンカレッジを経てテネシー州メンフィスのフェデックス・ワールド・ハブに至る。シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナムなど東南アジア諸国と香港の荷主は、クラークや上海経由で米国向けの追加輸送力を利用できる。
今回の増強では、アジア太平洋からアンカレッジ経由でダラス・フォートワースに週5便で接続する新路線も設ける。米国有数の技術・データセンター市場への新たなゲートウェイとなり、半導体やサーバーなど高付加価値で納期に敏感な貨物の輸送に対応する。
フェデックスによると、太平洋横断の貿易量は拡大を続け、供給網の相互接続も進んでいる。国際航空運送協会(IATA)の航空貨物市場分析では、アジア-北米路線は2026年7月に前年同月比9%増となり、主要な航空貨物貿易路のうち世界で最も高い伸びを示した。
アジア太平洋は世界の技術供給網で中心的な役割を担い続けており、フェデックスとフロスト&サリバンが2026年にまとめた調査によれば、世界の半導体産業売上高の約58%を占めるという。