データの方法論
掲載しているデータの出典・単位・更新頻度と、表現の原則をまとめています。実際の数値は各データページでご確認ください。
データの出典
| データ | 出典 | 単位 | 更新頻度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 運賃(企業向けサービス価格指数) | 日本銀行 | 指数(2020年=100) | 月次 | 円ベースと契約通貨ベースを分けて掲載 |
| 港湾コンテナ取扱量 | 国土交通省 港湾統計 | TEU | 月次 | 主要6港の外国貿易コンテナ。速報値を含む |
| 貿易(相手国別) | 財務省貿易統計 | 千円 | 月次 | 地域集計(ASIA・EU など)は国別一覧から除く |
| 貿易(品目別) | 財務省貿易統計 概況品別国別表 | 千円 | 月次 | 概況品目の大分類 |
円ベースと契約通貨ベース
企業向けサービス価格指数には、円ベースと契約通貨ベースの2系列があります。円ベースは契約通貨ベースに為替変動を加えたもので、両者の差は定義上すべて為替換算の影響です。為替換算の影響を除いた価格動向を確認するには、契約通貨ベースが参考になります。両者を区別せずに「運賃が○%上昇」と書くと事実と異なります。 契約通貨ベースを公表しない系列(陸上・港湾運送・倉庫など)は、円建て契約が中心のため為替換算の影響がそもそも生じません。
為替の計算式 — 四つを区別します
円ベースと契約通貨ベースの差は、見方によって数値も単位も変わります。 当媒体は次の四つを別の指標として区別し、まとめて「為替寄与」とは呼びません。 例は外航貨物輸送 2026年6月分(円ベース 233.8 / 契約通貨ベース 160.8、前年同月比 +52.8% / +37.4%)です。
| 指標 | 計算式 | 単位 | 例 |
|---|---|---|---|
| 単純差 | 円ベース伸び − 契約通貨ベース伸び | ポイント | 15.4 ポイント |
| 為替換算による上乗せ率 | (1+円ベース伸び) ÷ (1+契約通貨ベース伸び) − 1 | % | +11.2% |
| 指数の比(基準年からの累積) | 円ベース指数 ÷ 契約通貨ベース指数 − 1 | % | +45.4% |
| 指数差の割合 | (円ベース指数 − 契約通貨ベース指数) ÷ 円ベース指数 | % | 31.2% |
単純差(ポイント)と上乗せ率(%)は別の数値です。円ベースと契約通貨ベースは積の関係にあるため、引き算では一致しません(15.4 ≠ 11.2)。 当媒体では、外部の為替レート系列は使わず、上記のとおり指数の二系列から算出しています。
前月比・前年同月比の計算
- 前年同月比 = (当月値 ÷ 前年同月値) − 1。単位は %。
- 前月比 = (当月値 ÷ 前月値) − 1。単位は %。
- 比較する変化率の基準期間が異なる場合は必ず明示します。 週次指数の前週比と月次指数の前月比を、そのまま並べて優劣を述べることはしません。
- 変化率どうしの差はポイント、水準どうしの比は%で表記します。
端数処理
- 指数・変化率は小数第1位まで(四捨五入)。
- 貿易額は原データが千円単位です。表示単位の億円へ換算する際は四捨五入し、本文と表で同じ値を用います。
- コンテナ取扱量(TEU)は原データのまま、丸めません。
基準月の違い
軸ごとに公表タイミングが異なります。とくに港湾統計は他の統計より遅れて公表されるため、 同じ号のなかで対象月が揃わないことがあります。 その場合は各ページとレポート本文の双方で対象月を明示します。異なる月の数値を同一時点の動きとして比較しないでください。
表現の原則
- 因果を断定しません。二つの数値が並んでいても、一方が他方を「押し上げた」「牽引した」とは書きません。 月次の断面データにあるのは水準と前年同月比だけです。
- 単月から継続性を主張しません。前年同月比が正であることは、その月が前年同月より高いという意味にとどまります。
- 数値どうしの関係は「上回る」「下回る」「最も大きい」までにとどめ、推測(「〜の可能性がある」)は書きません。
データが無いとき
- 任意の数値で埋めず「—」と表示します。値が無いことと 0 は区別します (欠測 ≠ 0)。
- 速報値は速報である旨を明示します。確報とは確定度が異なります。
- 個別貨物の原データは公開せず、集計値のみを掲載します。
データの更新と過去分の修正
- 各データは出典機関の公表後に取得します。公表日は機関ごとに異なり、 当媒体の掲載日とは一致しません。対象月は各ページに明示します。
- 港湾統計は速報値と確報値が別に公表されます。同じ月について確報が出た場合は確報で置き換えます。 置き換え後も対象月と確定度の表示は残ります。
- 出典機関が過去分を改定した場合、当媒体のデータも次回取得時に改定後の値へ更新されます。 既に公開したレポート(PDF)は発行時点の数値のまま残し、遡って書き換えません。 数値の誤りが判明した場合は、修正版を新しい版として公開し、修正した旨を明記します。
数値の検査
レポートの本文は自動生成しています。公開前に、次の検査を機械的に行い、通らない場合は公開しません。
- 本文の数値が原データと一致するか(一致しない数値があれば差し戻し)
- 表と本文で同じ金額が同じ値になっているか
- 因果の断定、単月からの継続性の主張が含まれていないか
- %とポイントの取り違えがないか
- 内部の項目名や未置換の文字列が本文に残っていないか
- 対象月・出典が明記されているか
誤りのご指摘
掲載データや記述に誤りを見つけられた場合は newsletter@logisight.net までご連絡ください。該当ページ・対象月・該当箇所をお知らせいただけると確認が早くなります。 確認のうえ修正した場合は、修正内容と日付を該当ページに記載します。