ワールドACDによると10月第4週の世界航空貨物スポット運賃は前週比5%上昇し5週連続の値上がり、前年同期比38%高となった。
世界の航空貨物スポット運賃が10月後半に入っても上昇を続けている。ワールドACDマーケットデータが発表した週次集計によると、10月19〜25日の第43週の世界平均スポット運賃は前週比5%上昇した。第42週の4%上昇に続く動きで、5週連続の値上がりとなる。世界平均は1キロ当たり3.80ドルとなり、前年同期を38%上回った。
スポットと契約運賃を合わせたフルマーケット運賃も前週比3%上がって1キロ当たり3.33ドルとなり、前年同期比31%高となった。地域別では欧州発が7%、アジア太平洋発が6%、中南米発が5%それぞれ前週比で上昇した。
一方、世界の貨物量は前週比2%減少した。主要地域の多くが1〜2%の減少だったのに対し、中東・南アジア(MESA)は6%減と落ち込みが大きかった。インドとスリランカの祝日に伴う荷動きの鈍りが主因だ。前年同期との比較では第43週の貨物量は2%増となっている。
供給面では制約が続く。第43週の世界の輸送能力は前週比1%減で、アジア太平洋発も1%減った。台湾で台風によりフライトが乱れた影響が大きい。前年同期比では貨物便の増便により世界全体で1%増えた。中東情勢の緊張を受け、リヤドは第43週に国際線がほぼ全面運休となった。MESA発の輸送能力は、米国とイスラエルによるイランへの軍事行動が始まる直前の2月下旬(第7週)と比べて13%減、アラビア湾発は19%減となっている。
アジア太平洋発の需要は欧州向けと米国向けで明暗が分かれる。欧州連合(EU)が7月1日に150ユーロ未満の少額物品に対する関税免除を廃止したこともあり、第43週のアジア太平洋発EU向けの課金重量は前年同期比16%減った。これに対しアジア太平洋発米国向けは同9%増と伸びている。