アジア発北米向け航空貨物運賃が前週比9%上昇し1キロ7.76ドルと今年の最高値をつけた。前年比40%高で、ピークシーズン入りを反映した。

アジア発北米向けの航空貨物運賃が前週比9%上昇し、1キログラム当たり7.76ドルと今年の最高値をつけた。前年同期比では40%高となり、昨年12月に記録した8.00ドルに迫っている。ピークシーズン入りが背景にある。
アジア発欧州向けは1キロ4.39ドルで横ばいだった。前年比では11%高いが、今年前半の高値だった5.25ドルをなお大きく下回る。電子商取引の荷動き減少に航路が適応しつつある。欧州発北米向けは12%上昇して2.66ドルとなった。
海上コンテナ運賃は、アジア発欧州がピークシーズンからは大きく下がったものの、直近1カ月で10〜23%上昇した。需要の落ち込みと紅海経由の復便が続く中での上昇である。欧州北部のハブ港での混雑や極東での積み残しが運賃を支えている可能性がある。
船社は11月からのアジア発欧州航路での運賃一括値上げ(GRI)を計画し、月半ばにも追加値上げを予定する。ただ今週の日次運賃は横ばいで、市場環境がさらなる上昇を支えるか懐疑的なフォワーダーもいる。
太平洋航路の運賃はピークシーズン並みの水準を保つ。月初からのGRIはまだ実現しておらず、いずれスローピーズンに入るとの見方が出ている。旧正月前の需要増まで期間が短く、今年中にピーク前の水準まで完全に戻る可能性は低い。
米国西海岸では、港湾労働者組合の一事業所であるILWUローカル26(監視員)が労組契約を11月4日まで延長した。連邦調停者が関与し、ロサンゼルス・ロングビーチ港でのストライキ回避を支援している。小規模な組合だが警備業務を担い、業務停止となれば港湾運営に大きな影響が出る。
海上運賃指数FBXでは、アジア発米国西岸が8,340ドル/FEUで横ばい、米国東岸が6%安の9,911ドル/FEU、アジア発欧州北部が1%高の3,595ドル/FEU、地中海向けが3%高の4,375ドル/FEUだった。