ロシアが非友好国からの蒸留酒の輸入関税を35%(最低1リットル5ユーロ)に引き上げた。措置は2027年末まで続く。

ロシア政府が、非友好国と分類する国々からの蒸留酒の輸入関税を35%に引き上げた。インターファクス通信が政府令を引用して伝えた。最低税率は1リットル当たり5ユーロで、従来の20%(最低3ユーロ)から引き上げられた。対象はウイスキー、ラム、ジン、リキュール、ブランデー、チンキ、未変性エチルアルコールに及ぶ。
措置は10月31日に承認され、2027年12月31日まで有効となる。ロシアはEU加盟国や米国、英国など、2022年のウクライナ侵攻後に制裁を課した49カ国を非友好国リストに載せている。
インターファクス通信によると、ロシアの2027〜29年予算草案は、今回の関税引き上げで翌年に連邦予算へ100億ルーブル(約1億2200万ドル)の追加収入が見込めると試算している。
酒類業界の専門家はこれまでにコメルサント紙へ、既存在庫が尽きた後に値上げ分が小売価格に転嫁される公算が大きいと述べた。輸入関税の引き上げはロシア産蒸留酒の需要喚起を狙うものの、酒類消費が徐々に減少するなか、国内生産者の販売増は限定的にとどまる可能性があるとも警告している。