米中首脳会談で貿易休戦が2カ月延長され一部関税が相互引き下げに。北米西岸コンテナ運賃は4%高の8400ドル台となった。
米中の首脳会談を受けて貿易休戦が2カ月延長され、一部品目で相互に関税が引き下げられることになった。北米西岸向けコンテナ運賃は前週比4%上昇してFEU当たり8400ドル台をつけ、東岸向けは9600ドル台でほぼ横ばいだった。
先週のトランプ大統領と習近平国家主席の会談では、11月10日に期限を迎える予定だった貿易休戦を2カ月延長することで合意した。一部輸入品の関税を相互に引き下げるほか、年内にさらに2回の首脳会談を開く計画も確認された。港湾寄港料の徴収延期も見込まれているが、正式発表には至っていない。
運賃動向をみると、北米西岸向けは4%高の8411ドル、東岸向けは横ばいの9606ドルだった。需要は国慶節後に落ち着くとみられるが、空白航海や極東の港湾混雑、燃料費の高止まりが運賃の下落を鈍らせる可能性がある。春節前の需要回復までは運賃の下限が高い水準で維持されそうだ。
パナマ運河は水位が改善し、運河庁が10月中旬にネオパナマックスの1日当たり通航隻数を10隻に戻し、最大喫水を49フィートに引き上げる方針だ。8月下旬の制限は事実上撤回される。ただしエルニーニョのリスクは残り、雨季の残り期間の影響次第では再び制限がかかる可能性がある。
アジア―欧州は需要減と紅海通航再開による実効輸送力の回復で運賃が軟調に推移した。北欧州向けは9%安の3400ドル、地中海向けは7%安の3600ドルとなった。7月のピークからは大きく下がったものの、極東の混雑や北欧州ハブの滞留、燃料サーチャージで運賃の下限は高く、両航路とも前年比では約5割高い水準にある。
航空貨物ではFreightos Air Indexの世界指標が前週比5%上昇し、前年比では3割超高い水準を保っている。ジェット燃料費の高止まりが背景にある。極東―北米は5%高の6.80ドル/kg、極東―欧州は4%安の4.14ドル/kgだった。