英国がロシアの銀行6行と影の船団船舶6隻、希少金属輸入企業4社への制裁を発表。電子商取引大手オゾン傘下の銀行も対象に。

英国政府は16日、ロシアの戦争経済を圧迫するため、ロシアの銀行6行と「影の船団」とみられる船舶6隻、希少金属輸入企業4社を新たに制裁対象に加えたと発表した。
新たに制裁対象となった銀行には、ロシアの電子商取引大手オゾンの金融部門で、ロシア国内で18番目の規模を持つオゾン銀行が含まれる。同行の資産は9千億ルーブル(約110億ドル)に上る。英国外務省は、これらの銀行がロシアの戦略的金融サービス部門で事業を展開していることを制裁理由に挙げた。オゾン銀行は、外国資産を保有せず、国際的な決済ネットワークであるSWIFTも利用しておらず、事業はロシア国内に限定されているため、今回の制裁は業務に影響しないとの見解を示した。
英国はまた、ロシアの「影の船団」に属すると疑われる船舶6隻を制裁対象に加えた。影の船団は、西側諸国による石油価格上限や貿易制限を回避していると非難されている。さらに、制裁対象船舶の1隻である「アークティック・エクスプレス」の売却に関与したとして、インドに拠点を置く船舶管理会社も制裁を受けた。
加えて、ウクライナでの戦闘に使用される軍事機器の製造に不可欠な希少金属であるタンタルとニオブを輸入する企業4社が制裁対象となった。
英国のデビッド・ラミー外相は声明で「ウクライナの戦いは我々の戦いだ。公正で永続的な平和が達成されるまで、ロシアへの圧力を強化し続ける」と述べた。ロシアが2022年にウクライナへの本格的な侵攻を開始して以来、英国はロシア制裁体制の下で3,400以上の個人、団体、船舶に制裁を科している。