トルコ船籍の貨物船2隻が黒海で攻撃され、トルコ政府がロシアとウクライナに対し商船の安全確保を強く求めた。

トルコ政府は23日、黒海で自国企業所有の貨物船2隻が攻撃を受けたことを受け、ロシアとウクライナに対し商業船舶の安全航行を確保するよう求めた。トルコ外務省は、民間船「ヤシャル」と「ナデジダ」がノヴォロシースク港を21日夜に出港した後に攻撃され、トルコ人を含む複数の乗組員が負傷したと明らかにした。同省は声明で、ロシアのウクライナ戦争が黒海全域に拡大しているとの懸念を示し、「食料安全保障を含む多面的な悪影響」に警告を発した。その上で「関係者全員、特に交戦当事者に対し、黒海の航行安全を確保する具体的措置を緊急に実施するよう改めて求める」と述べた。
トルコ海事局によると、ナデジダはサムスン港に向かう途中、ノヴォロシースク沖約20海里で攻撃を受けた。乗組員22人は全員ロシア側によって安全が確保され、うち3人が重傷を負った。船首では火災が続いている。船舶追跡サイトのマリントラフィックによると、ヤシャルとナデジダはそれぞれパナマとカメルーンの国旗を掲げているが、所有はトルコ企業である。ウクライナ当局は攻撃への関与についてコメントしていない。
今回の攻撃は、ロシアとウクライナが互いの商船や港湾インフラを標的にする攻撃が数週間にわたり激化する中で発生し、国際的な小麦価格を押し上げている。6月下旬にはトルコの漁船がクリミア沖で攻撃を受け、1人が死亡、4人が負傷していた。5月にもトルコの貨物船が攻撃されている。トルコ当局は黒海での「制御不能なエスカレーション」を警告してきた。ロシアとウクライナは互いに、収穫期の穀物輸出を危険にさらしていると非難し合っている。