IATAによると9月の世界航空貨物需要は前年同月比7.7%増と全地域で成長したが、ジェット燃料価格が前年の2倍超となり収益性を圧迫している。

国際航空運送協会(IATA)が10月29日に発表したデータによると、9月の世界の航空貨物需要は前年同月比7.7%増加した。貨物トンキロ(CTK)で測った総需要は2025年9月比で7.7%増となり、国際線は8.6%増だった。供給量を示す可用貨物トンキロ(ACTK)は前年同月比2.7%増と需要の伸びを下回り、国際線は3.3%増だった。業界全体の貨物ロードファクター(CLF)は2.2ポイント上昇して47.9%となった。
IATAの上級副社長兼チーフエコノミスト、マリー・オーウェンズ・トムセン氏は「9月の航空貨物需要は前年同月比7.7%増で、全地域が成長した。世界貿易と製造業の力強さが追い風となり、AI関連の貨物が太平洋路線の2桁成長を牽引した」と述べた。一方で「課題はコストだ。ジェット燃料価格は1年前の2倍以上に上昇し、運賃収入が追いついていない。輸送する貨物は不足していないが、高止まりする燃料価格の下で収益を上げることは難しくなっている」と警告した。
需給環境では、8月の世界貿易は前年同月比3.6%増と42カ月連続の拡大となった。世界製造業の生産購買担当者指数(PMI)は0.7ポイント上昇して53.8、新輸出受注指数は0.5ポイント上昇して51.9となり、いずれも5年ぶりの高水準で航空貨物需要を支えている。
しかし燃料は圧迫要因だ。9月のジェット燃料価格は前月比17.5%上昇し、前年同月比では103.4%高となった。
地域別では6地域すべてで需要が前年同月比で増加した。北米の航空会社が11.8%増と最も高い伸びを示した。供給は0.8%増にとどまり、同地域のロードファクターは4.3ポイント上昇した。
原文: Air Cargo Week ↗