露バルト海の主要原油輸出港ウスチルガがウクライナの無人機攻撃で炎上し、防空システムが52機を迎撃した。

ロシア北西部レニングラード州のバルト海に面するウスチルガ港で現地時間18日未明、ウクライナ軍による無人機攻撃で火災が発生した。同州知事のアレクサンドル・ドロズデンコ氏は、約4時間にわたる攻撃で防空部隊が無人機52機を迎撃したと明らかにし、「ウスチルガ港区域で被害と火災が確認された」と通信アプリ「テレグラム」に投稿した。負傷者はいなかったとし、モスクワ時間午前9時半ごろには鎮火したと発表した。
ウスチルガ港はバルト海で最大の輸送ターミナルで、全国ではノボロシースク港に次ぐ規模を持つ。原油輸出の重要拠点であり、ロイター通信によると1日当たり約70万バレルの原油を取り扱う。昨年は精製製品を3280万トン以上輸出した。同港は8月14日にもウクライナ軍の無人機攻撃を受けて火災が発生しており、今回が2度目の被害となる。
一方、モスクワでは同日未明、市長のセルゲイ・ソビャニン氏が首都接近中の無人機少なくとも21機を迎撃したと発表した。南西部のベルゴロド州では、過去24時間の砲撃と無人機攻撃で1人が死亡し、16人が負傷したと、同州知事代行のアレクサンドル・シュバエフ氏が報告した。
ロシア国防省は、18日朝までの間にロシア本土と併合したクリミア上空で計516機のウクライナ無人機を迎撃したと発表している。ウクライナ側でも、ロシア軍の攻撃で首都キーウと周辺地域で少なくとも12人が死亡したと、現地当局者が明らかにした。
ウスチルガ港の火災は、ロシアの石油輸出インフラへの攻撃が続く中で発生した。ウクライナは黒海やバルト海の港湾施設を標的に、ロシアのエネルギー収入を断つ戦略を取っているとみられるが、詳細な戦術や今後の影響については明らかにされていない。