台風で港湾混雑が過去最高に、待機船430万TEU超

港湾2026年8月25日出典: The Loadstar

東アジアの台風シーズンで世界のコンテナ港湾混雑が悪化、待機船が過去最多の430万TEUを超えた。

写真: The Loadstar / original

世界のコンテナ港湾混雑が新たなピークを迎えた。東アジアの台風シーズンが続き、船社のスケジュールが乱れているためで、現在、接岸待ちのコンテナ船は430万TEUを超える。

8月23日に台風ナラが中国南部を直撃し、台風バビ、ヌル、ドルフィンによる貨物の滞留に拍車をかけた。さらに台風サウデルが、寧波港や厦門港を抱える浙江省中部から福建省中部の沿岸に、27日夜から28日朝にかけて上陸する見込みで、混雑は当面解消されそうにない。

滞留中の船腹量は、2022年に新型コロナウイルス禍で記録した過去最高の400万TEUを上回った。ただし、世界のコンテナ船隊に占める割合は縮小している。海事調査会社のLinerlyticaによると、現在の滞留量430万TEUは、世界全体の船腹量3440万TEUの12.6%に相当する。22年は船腹量2530万TEUの15.7%だった。

混雑の約半分は北アジアの港湾が占めており、約220万TEUが滞留している。南アフリカのダーバン港では、荷役機器の故障で混雑が続くが、アフリカ全体で世界の港湾ボトルネックの9%にすぎない。パナマ運河でも来月、通航枠のさらなる削減が予定されている。事前に枠を確保した船の遅延は、今のところ限定的だ。

実効船腹量の逼迫と堅調な需要が、太平洋航路の運賃を下支えしている。上海コンテナ運賃指数(SCFI)では、上海発米国西岸向けが8月14日比1%高の40フィート当たり6765ドル、東岸向けが同1%高の9700ドルとなった。

Linerlyticaは「東岸向けが引き続き強い。中国港湾の混雑悪化とパナマ運河の喫水制限強化で船腹が逼迫している。太平洋航路の需要は9月まで拡大が続く。一方、欧州航路は需要が低迷し、船のポジションずれで船腹が減っても運賃は上がらない」と分析する。太平洋航路とアジア・欧州航路の乖離は少なくともあと1カ月続き、混雑と船腹不足で太平洋航路の高水準は維持されるとみられる。

原文: The Loadstar

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