第32週の世界航空貨物量は前週比4%減。アジア太平洋発は3%減で、台風とEUの免税措置終了が重荷となった。

第32週(8月3〜9日)の世界航空貨物輸送量は、前週比4%減となった。全ての仕向地域で減少し、中東・南アジア(MESA)発が6%減、欧州・北米発が4%減、アジア太平洋発が3%減、アフリカと中南米発がそれぞれ2%減だった。前年同期比では世界全体で1%増と、昨年水準をかろうじて上回った。
航空貨物情報会社ワールドエーシーディーの統計によると、過去4週間の週間輸送量は狭い範囲で増減を繰り返しており、今回の減少は前週の小幅な回復を受けた反動とみられる。直近2週間をその前の2週間と比較した2週間ベースでは、世界全体で1%減。アジア太平洋発が2%減、北米発が3%減となる一方、MESA発と欧州発は1%増、中南米とアフリカは横ばいだった。
地域別の動向をみると、アジア太平洋発は欧州向けと北米向けがそれぞれ4%減となり、域内向けも減少した。MESA向けのみ1%増だった。北米発はアジア太平洋向け6%減、欧州向け5%減と冴えないが、中南米向けは2%増。欧州発は北米向けとMESA向けが3%増、中南米向け横ばい、アジア太平洋向けとアフリカ向けは1%減だった。
アジア太平洋発の輸出には逆風が強まっている。台風8号の影響で中国国内の空港運用が乱れたほか、欧州連合(EU)の少額輸入免税措置(デミニミス)終了が中国・欧州間の電子商取引(EC)貨物の重荷となっている。
輸送能力と運賃は概ね安定している。世界の輸送能力は前週比1%減。平均運賃は1キロ当たり2.96ドルから2.95ドルへと小幅に低下したが、前年同期比では22%高い水準にある。中国・香港発欧州向けの運賃が比較的強いことから、一部の貨物機が太平洋横断路線に振り向けられた可能性が指摘されている。ただし、今後の需給動向を見極めるには、さらに数週間のデータが必要となる。
原文: Air Cargo Week ↗