6月の国際航空貨物需要8.5%増、ハイテク貨物が牽引

航空2026年8月5日出典: Asia Cargo News

IATA発表、6月の航空貨物需要は前年同月比8.5%増。北米発の高価値技術製品と緊急輸送が寄与した。

国際航空運送協会(IATA)が発表した6月の世界航空貨物需要は、前年同月比8.5%増となった。国際線に限ると伸び率は9.6%に達し、世界の貿易量や輸送容量の伸びを上回る成長を示した。高価値の技術製品や緊急輸送の需要が好調で、貨物容量の伸び(世界全体で4.4%増、国際線で4.9%増)を上回った。地域別ではラテンアメリカ・カリブ海地域を除くすべての地域で需要が容量を上回った。

地域別では、北米の航空会社が需要13.1%増と最も高い伸びを示し、容量増も6.2%と最大だった。アジア太平洋は需要7.9%増(容量4.3%増)、欧州は需要6.9%増(容量3.7%増)と続いた。中東は需要5.6%増(容量2.5%増)だったが、前年同月が軍事衝突の影響で特に低調だった反動がある。アフリカは需要4.7%増となった一方、容量は7.1%減と唯一の減少となった。

ラテンアメリカ・カリブ海は需要3.5%増と最も低い伸びにとどまり、容量が9.8%増と最も大きく増えたため、需給ギャップが目立った。IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長は「6月の需要は前年比8.5%増で、北米が最大の成長要因だった。全地域でプラス成長を記録し、需要の伸びは世界全体とラテンアメリカ・カリブ海を除く全地域で容量を上回った」と述べた。

同事務総長は「需要は世界貿易の伸びも上回り、高価値の技術製品と緊急輸送が支えた。下半期への楽観材料は強いが、中東の紛争継続や米国の関税政策の再燃などリスクは残る」と指摘した。今回の統計は、航空貨物市場が電子商取引や半導体などの先端製品輸送を中心に堅調に推移していることを示している。業界関係者の間では、下半期の需要動向次第で通年の成長率がさらに上振れする可能性も指摘されている。ただし、地政学リスクや貿易摩擦の影響には引き続き注意が必要だ。

原文: Asia Cargo News

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