世界の航空貨物、5月後半は横ばい スポット運賃はアジア発2%増

航空2026年8月7日出典: Air Freight News

世界の航空貨物需要は5月後半に安定し、スポット運賃はアジア太平洋発が1キロ当たり5.16ドルと前週比2%上昇した。

写真: Air Freight News / original

世界の航空貨物市況は、5月中旬に概ね安定した。東アジアの大型連休明けからの回復を受けて、週間輸送量は横ばいとなった。供給能力は緩やかに回復しているが、地政学リスクによる市況変動は継続している。

航空貨物データを提供するワールドACDによると、5月18〜24日の第21週の世界の輸送量は前週比横ばいで、前年同期比では2%増だった。米国と欧州では、紅海情勢に伴う海運の混乱や在庫積み増しの影響でリードタイムが数カ月ぶりの高水準となり、航空貨物への需要は比較的堅調に推移している。アジア太平洋発の輸送量は前年同期比5%増と大きく上回った。

中東・南アジア発着の輸送能力は依然として混乱しているが、同地域発の有償重量は前週比2%増となり、前年同期比では1%減に留まった。運賃面では、全体の平均運賃は1キロ当たり3.23ドルで前週と同水準。前年同期比では、輸送能力の制約やジェット燃料費の高止まり、貨物専用機の利用率上昇などを背景に35%上昇した。

スポット運賃は、アフリカ発が前週比4%増、アジア太平洋発が同2%増の1キロ当たり5.16ドルとなったことを受け、世界平均で前週比1%増の3.75ドルに上昇した。前年同期比では50%高で、中東・南アジア発は59%高の4.26ドルとなった。他地域もおおむね40%超の上昇だが、中南米発は18%増に留まる。

第21週の世界の輸送能力は前週比1%増で、貨物専用機は横ばい、旅客機は2%増と回復が続いた。中東・南アジア発着の輸送能力は主要地域で最も大きく回復し、前週比5%増となった。ただ、紅海情勢の緊迫化前と比べると32%減で、中東湾岸地域に限れば48%減と半分程度の水準に留まる。不安定な情勢が続く中、域外の航空会社による供給増にも限界がある状況だ。

原文: Air Freight News

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