米宅配大手ドアダッシュが連邦航空局から航空会社認証を取得し、ドローン配送事業「ドアダッシュ・エア」を開始すると発表した。

米国のラストワンマイル宅配サービス大手ドアダッシュは4月9日、連邦航空局から航空会社としての認証を取得し、ドローンによる配送サービスを提供できるようになったと発表した。同社はこの認証を得て、自社開発のドローン配送プログラム「ドアダッシュ・エア」を立ち上げる。
認証は連邦航空規則第135部に基づくもので、運航する機体の耐空性や整備計画、安全手順が基準を満たしていることを証明する。サンフランシスコに本社を置く同社は、この認可により配送網にドローンを組み込む準備が整ったとしている。
ドアダッシュによると、ドローンは既存の配達員「ダッシャー」の業務を置き換えるものではない。配達員は短距離配送に専念し、効率的なルートで収入を増やせる一方、中距離の配送をドローンが担う。同社の統計では、2025年にプラットフォーム上で処理された注文の20%超が3〜5マイルの距離を移動しており、これらの注文は短距離配送と比べて平均で約25%長い時間を要していた。中距離では配達員の手配に時間がかかることが主因で、ドローン導入でこの課題を解消する狙いがある。
地上側のインフラ整備も進めており、リアルタイムの在庫照合や、ドライブスルーや店舗屋上、バックヤードでの受け渡しを想定した共通ハンドオフシステムを構築する。機体の詳細は非公表だが、自社の研究開発部門ドアダッシュ・ラボで開発中だという。
ドアダッシュ・エア責任者のハリソン・シー氏は「あらゆる店舗のどこでも、ドローン配送を機能させたい。地上インフラから機体、シームレスに連携する受け渡しシステムまで、全体を構築している」とコメントした。ハードウエアと計算処理、AIの進歩が地域商取引に新たな能力をもたらす中、航空会社としての認証取得が事業開発を加速させると述べている。
原文: DC Velocity ↗