超大型台風ドルフィン接近、中国港で物流混乱の恐れ

港湾2026年7月30日出典: Hellenic Shipping

台風ドルフィンが中国沿岸へ接近、前回台風の影響が残る港で再び物流停滞の懸念が高まる。

超級台風ドルフィンが、前回の台風バビによる混乱から回復途上にある中国沿岸部へ向かっている。バビは7月中旬に中国の港湾機能を一時麻痺させ、ばら積み貨物船の錨地待機は依然高水準にあり、コンテナ船の待ち時間も完全には正常化していない。ドルフィンが予測進路を維持し、8月6日ごろに港湾の閉鎖を余儀なくされた場合、荷揚げ遅延や錨地混雑の深刻化、太平洋全域での船腹供給逼迫が懸念される。

ドルフィンの進路と強度は今後変わる可能性があるが、現時点の予測では航行障害や港湾運営の停滞を招く十分な条件が整っている。影響はばら積み、コンテナ、タンカー、ガス船の全船種に及ぶ見通しだ。コンテナ船は中国の一部港が安全対策で閉鎖・稼働縮小した場合、混雑が再燃する。ばら積みターミナルも処理速度が低下し、船舶供給の逼迫につながる。タンカーとガス船は操船余地の減少や荷役遅延に直面し、短期間の閉鎖でも運航再開後の船列形成やターミナル争奪で影響が長引く。

バビの影響は中国のばら積み船活動に残存している。台風期間中は港の活動が低下し、錨地待機船が増加した。運航は徐々に再開したが、混雑はなお高い水準にある。アルファライナーによると、バビは中国のコンテナ船混雑も顕著に悪化させ、錨地待ちのコンテナ輸送能力と完了済みの待ち時間がともに増加した。改善傾向にあるものの、混乱の吸収は完了しておらず、ドルフィンが予測進路を進めば、市場は港湾制限や船列形成に再びさらされる脆弱な状態にある。

ドルフィンが中国の港に甚大な被害をもたらした場合、鉄鉱石、一般炭、原料炭、ボーキサイト、大豆、ニッケル鉱石が数量的に最も影響を受けやすい品目となる。これらの荷揚げ予定量は6600万トンを超えるとみられ、物流停滞は国際海運市場全体に波及する可能性がある。注視すべき指標は、ドルフィンの進路、港湾閉鎖の発表、中国の錨地における船舶集積状況、台風通過後の混雑解消速度だ。

原文: Hellenic Shipping

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