米連邦航空局(FAA)がDoorDashのドローン配送計画を承認した。

米国の配達プラットフォームDoorDashが、米連邦航空局(FAA)から航空運航証明である「パート135(Part 135)」認証を取得し、ドローン配送事業を本格化すると発表した。同認証は機体の耐空性や整備プログラム、安全手順などを総合的に審査された上で発給される。
今回の認証取得を足がかりに、DoorDashは自社のドローン配送プログラム「DoorDash Air」を立ち上げる計画だ。同社はドローン導入について、既存の人間による配達員、いわゆる「ダッシャー(Dasher)」を代替するための措置ではないと強調した。むしろ店舗密集地域での短距離配達に注力するダッシャーの効率を高めて収益増加を後押しし、中距離配送はドローンが分担するという役割分担戦略を明らかにした。
こうした判断は自社の統計データに基づく。DoorDashによると、2025年の全注文のうち20%以上が約3~5マイル区間で発生したが、この中距離配送は適切なダッシャーを見つけるまでの時間が長引き、短距離配送に比べて所要時間が平均25%ほど長くなっていた。
これに対応するため、DoorDashは地上インフラおよび統合ネットワークの構築にも力を入れている。ドライブスルーや屋上、店舗裏口など多様な環境で活用できる汎用ハンドオフシステムと、リアルタイム在庫確認体制を整備中だ。ただしドローンの具体的な外観や仕様については明らかにせず、自社研究開発組織「DoorDash Labs」を通じて開発を進めていると述べた。
業界専門家は、ハードウェアと演算能力、人工知能技術の結合が地域商取引の物理的な限界を打ち破りつつあると指摘し、今回の認証取得がDoorDashのフルスタック構築の速度を一段と引き上げる転換点になるとみている。
※出典: DC Velocity