Deposco、ピークシーズン接近で輸送費上昇の見通し示す

今年2四半期の輸送費が前年同期比で大幅に上昇し、消費者物価上昇率を3倍以上上回ったことが分かった。サプライチェーンソフトウェア企業Deposcoの市場報告書によると、この期間の輸送費は前年同期比12.8%上昇した。これは同期間3.9%上昇した消費者物価上昇率の3倍を超える水準だ。
小口貨物運賃は2四半期を通じて毎週上昇を続けた。四半期第1週に4.1%だった前年比上昇率は、四半期最終週に12.8%まで跳ね上がり、13週連続で上昇した。輸送費が急騰する一方、需要は6月にピークを打った後に鈍化し、荷主のマージン緩衝地帯を急速に侵食した。4月から7月にかけてピークシーズンに備えたマージン余力は9.7ポイントから0.6ポイントまで縮小した。
ブランドと小売業者、そしてサードパーティ・ロジスティクス(3PL)業者の収益性は二重のコスト圧迫に直面した。生産者物価指数を通じて入ってくる川上部門の投入コストが6%上昇した中、輸送費は12.8%跳ね上がったが、これを消費者価格へ転嫁できた幅は3.9%にとどまったためだ。
注文金額の伸びが鈍化する一方で注文件数は増加し、商品1件当たりの消費支出が減少したことが分析で示された。報告書によると、一般事業者の総商品販売額成長率は6月1日の週に15.4%でピークを打った後、4週連続で下落し13.4%まで落ち込んだ。一方、同期間の注文件数増加率は4.0%から8.8%へと加速した。
在庫は積み増しよりも削減の流れを見せた。在庫保有日数の中央値は89.3日で、前年同期比5.9日減少した。これは2025年初めに111.5日でピークを打った後、減少傾向を続け、18カ月ぶりの最低水準に近い数値だ。
今回のデータは、Deposcoの電子商取引プラットフォームで発生したリアルタイムのネットワーク活動を基にした四半期情報報告書「Commerce Signal」から導出された。同報告書は4,900以上のブランドと、これらを代行して注文処理を行う3PLの実際の活動データを分析したもので、総額840億ドル以上の総商品販売額と4億8,500万件の注文規模を代表する。
輸送費の急騰とマージン縮小が重なり、サプライチェーン全般にわたるコスト管理の負担がさらに重くなるとみられる。特にピークシーズンを控えて在庫が薄い状態を維持している点は、今後の物量急増時にサプライチェーンの対応力を試す変数として指摘される。
*出典:Deposco*