CHロビンソン、6億ドル賠償判決に控訴 米最高裁判例の余波

物流2026年7月24日

C.H.ロビンソンが6億400万ドルの損害賠償判決に控訴すると発表した。大型トラック衝突事故でブローカー責任を認めた判決で、物流業界の法的責任基準に影響を与える可能性がある。

写真: DC Velocity / original

グローバル物流企業のC.H.ロビンソンは、ミシシッピ州の高速道路で起きた追突事故に関連して陪審員団が下した6億400万ドル(約8700億ウォン)の賠償判決に対し、11日に即座に控訴を提起した。この事件は、今年5月に米連邦最高裁が貨物ブローカーの法的責任を州ごとに異なる基準で判断できるとした「モンゴメリー対カリブ・トランスポート2」判決以降、初の大規模賠償事例として記録された。

事故は2021年、ミシシッピ州の高速道路でトラクタートレーラーが停車中の乗用車群に衝突し、3人が死亡、2人が負傷した事件だ。被害者家族らは貨物ブローカーであるC.H.ロビンソンを相手取り訴訟を起こし、陪審は法人制裁金の性格を持つ6億400万ドルを言い渡した。C.H.ロビンソンの法務責任者ドロシー・ケイパース氏は「当社に過失はなく、当該運送会社は事故当時、連邦自動車安全局(FMCSA)の『適合(Satisfactory)』評価を保有する独立運送会社だった」と述べた。

モンゴメリー判決以前は連邦の保護規定がブローカーを免責してきたが、最高裁がこれを覆したことで、ブローカーの州ごとの責任追及の可能性が開かれた。当時、業界はこの判決がブローカーに過度な負担を強いると警告していた。実際、今回の賠償判決はその懸念が現実化した初の事例で、運送分析機関T.D.カウエンは「核爆弾級の陪審評決(nuclear verdict)」だとしてその波紋を懸念した。

事故に関与した運送会社は、事故後もFMCSAから「適合」評価を維持しており、C.H.ロビンソンとは270件の貨物輸送契約を安全に履行してきた。しかしT.D.カウエンは、裁判所がブローカーの注意義務を満たすにはFMCSAの安全評価だけでは不十分だと判断するのであれば、今後米国の貨物ブローカーは「どのような基準で運送会社を選定すべきか」についての明確な指針を失うことになると分析した。

これを受けC.H.ロビンソンは議会と連邦政府に対し、「高速道路の安全を強化し、米国全土の物流の流れを中断なく維持できる明確かつ適切な責任体系を整備してほしい」と求めた。同日、貨物ブローカー業界団体の運送仲介業者協会(TIA)も声明を発表し、「FMCSAが危険運送会社のリストを公開し、明確な運送会社選定基準を確立すべきであり、業界参入基準を直ちに強化すべきだ」と主張した。

市場では、今回の控訴の結果次第で米国トラック業界のブローカー責任基準が根本的に変化し得るとの見方が出ている。T.D.カウエンは、もしこの判決が維持されれば、荷主・運送会社双方が検証済みの高品質な運送会社に取引先を絞り込む可能性が高く、ブローカー業界は事実上「厳しい立場」に置かれるだろうと展望した。

※出典:DC Velocity

C.H.ロビンソン損害賠償訴訟貨物ブローカー米連邦最高裁判例トラック事故

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