MSCエアカーゴが貨物機5機の追加導入で機材規模を拡大する。

MSCエアカーゴ(MSC Air Cargo)が次世代貨物機B777-8Fを5機発注した。引き渡し時期は2030年代初頭を予定している。今回の発注はファンボロー国際航空ショーで公表されたもので、長距離ネットワークの拡大と成長の継続を見据えた投資と受け止められる。
MSCエアカーゴは2022年末の事業開始以降、欧州・アジア・南北米を結ぶ戦略拠点でB777-200Fを7機運用している。今回の5機追加発注により、機材規模は12機以上に拡大する見通しだ。ジョニー・ダベル MSCエアカーゴCEOは「今回の発注は長期的な将来と顧客サービスのための投資だ」と述べた。
新規発注機種はB777Xファミリーの最新モデルで、GE9Xエンジンと炭素繊維複合材の主翼を搭載する。業界最大級の双発長距離貨物機として評価されており、燃料効率の向上、排出ガス削減、運航コストの低減が見込まれる。MSCエアカーゴはこれにより、医薬品・生鮮食品・ハイテク・自動車・航空宇宙関連など特殊貨物の取扱能力を強化する計画だ。
ブラッド・マクミュレン ボーイング商用機販売・マーケティング担当上級副社長は「B777-8Fは同クラス最高の効率性を持つ機種であり、MSCエアカーゴのハブと主要国際市場を結ぶことになる」と述べた。ダベルCEOは「この機種は効率性・航続距離・搭載力を兼ね備え、今後の成長段階に適している」と評価した。
今回の決定は、事業開始から4年目を迎えたMSCエアカーゴの成長の物語に新たな一章を開くものとなる。業界関係者は、2030年代までの長距離需要に対する自信を反映した決定だと分析している。新規貨物機の導入により技術着陸を減らした大陸間路線の運航が可能になり、顧客企業に安定的かつ効率的なサービスを提供できると期待されている。
*出典: Air Cargo Week*