HMM、アジア域内航路を強化 タイ発貨物を狙う

海上2026年9月17日出典: The Loadstar

韓国HMMがアジア域内市場へ本格参入し、中国の対タイ投資拡大で増えるコンテナ輸送需要を取り込む構えだ。

写真: The Loadstar / original

韓国のコンテナ船社HMMが、これまで現地のフィーダー船社が支配してきたアジア域内市場へ事業を拡大している。タイでは中国企業の投資増加に伴い製造・物流網が広がり、中国・タイ・韓国・ベトナムなどをつなぐコンテナ輸送需要が伸びている。

タイは、中国企業が「チャイナ・プラス・ワン」戦略のもとで生産拠点を分散させる動きのなかで、製造拠点として重要性を増している。生産を中国に集中させず、ASEAN市場へのアクセスを確保するため東南アジアに拠点を追加する企業が増えている。

HMMは従来、アジアと北米・欧州を結ぶ長距離航路を中心としてきた。しかし現在はアジア域内市場での存在感を強めており、域内の短・中距離航路を基盤とする韓国の同業他社と直接競合する構図となっている。

HMMはすでに、韓国とタイ最大のコンテナゲートウェイであるレムチャバンを日本・ベトナム経由で結ぶサービスや、中国とタイを結ぶサービスを運航している。長距離航路への依存から脱し、地域ネットワークを強化する動きと位置づけられる。

同社は2028年以降、1,800〜2,800TEU型コンテナ船22隻の引き渡しを受ける予定で、これらの小型船はアジア域内ネットワーク拡大のための追加輸送力となり得る。さらにHMMの広報担当者は、中国船主Baozhou Shippingから1,956TEU型の新造船2隻を最近購入したと明らかにした。HMM MilestoneとHMM Harmonyの2隻は浙江騰龍造船所から10月と2027年1月に引き渡され、アジア域内航路に配船される。

アジア域内は韓国の中堅船社にとって長く重要な市場であり、KMTCライン、シンノコー、東進海運、興亜海運、南星海運、パンオーシャン、SMライン、CKラインなどがタイに現地法人や代理店網を持ち、レムチャバンやバンコクを中心にサービスを展開している。こうした船社の多くは、韓国の主要港と中国・ベトナムなどを結ぶ密な地域ネットワークで競争力を築いてきた。

原文: The Loadstar

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