アジア発米国向けコンテナ運賃がピークシーズンの需要急増で上昇、欧州向けは下落が続く。

アジア発のコンテナ船スポット運賃で、太平洋航路とアジア・欧州航路の動向が今週、明確に分かれた。米国向けは年末商戦をにらんだ駆け込み需要の高まりから、東海岸・西海岸とも運賃が急騰した。一方、欧州向けは7月中旬からの下落傾向が続いており、需給環境の違いが鮮明になっている。
ドリューのワールドコンテナインデックスによると、上海発ニューヨーク向けは前週比3%高の40フィート当たり9587ドルとなった。これは昨年同時期の3677ドルと比べて約2.6倍の水準だ。上海発ロサンゼルス向けも同5%高の7185ドルに上昇した。年初来のピークシーズン需要に加え、9月1日からの新たな一般運賃値上げが一部浸透したことが背景にある。
米国西海岸のフォワーダー、フレイトライトによると、今週の値上げ幅は300〜500ドルに達した。船社は戦略的なブランクセーリングの実施や船舶の配船変更、特定航路からの船腹引き揚げなどで供給を厳格に管理しており、価格支配力を維持しているという。需要も強く、米国西海岸向けの荷動き量は前週比9%増、東海岸向けも3%増となった。
ドリューの船腹調査によると、来週の太平洋航路ではさらなるブランクセーリングが6便予定されており、今週の2倍に相当する。同社はこの影響で、来週の太平洋航路運賃は少なくとも現状水準を維持すると予測している。年末商戦向けの商品を米国の店頭に並べるための出荷期限は9月末に迫っており、アジア発の船積みは今が最後のヤマ場となる。
しかしアジア・欧州航路は様相が異なる。上海発ロッテルダム向けは前週比5%安の40フィート当たり4092ドル、上海発ジェノバ向けは10%安の4368ドルに下落した。欧州の大手フォワーダー幹部は、9月の運賃オファーはこの水準をすでに下回っており、向こう1カ月で回復する見込みは薄いと指摘する。需要が減退し、船腹の予約や割り当てに問題はない状態だが、港湾混雑やブランクセーリングがなければ下落はさらに加速していたと同幹部は話す。
船腹調査会社ライナリティカによると、値下げ競争を主導しているのはマースクとハパックロイドの提携グループだ。両社は9月前半出発分について、40フィート当たり3500〜3800ドルの運賃を提示しているという。欧州航路の軟調は、船社の収益に影響を与える可能性がある。
原文: The Loadstar ↗