Drewryのアジア域内コンテナ指数が週間で9%上昇し、5週連続の値上がりとなった。台風による港湾閉鎖が需給を逼迫させている。
英国海事調査会社ドリューリーが公表するアジア域内コンテナ運賃指数(IACI)は、今週9%上昇し40フィートコンテナ当たり1,312ドルとなった。上昇は5週連続で、台風による港湾混乱が輸送能力を逼迫させていることが背景にある。
台風サウデルの影響で中国から東南アジア、南アジア向けのスポット運賃はさらに強含んだ。上海港と寧波港は8月26日から28日まで閉鎖され、相次いだ台風バビ、ノウル、ドルフィン、ナーラの影響で既に高まっていた港湾混雑に拍車をかけた。第35週の平均入港待ち時間は上海で98時間、寧波で54時間に達した。中国交通運輸省は8月31日、さらなる悪天候が輸送や内陸部のサプライチェーンを混乱させる可能性があると警告した。
中東情勢の緊迫化も運賃を下支えし、上海発アリ港行きは6%上昇の8,254ドルとなった。一方、上海発釜山行きは30%上昇の925ドル、上海発レムチャバン行きは28%上昇の1,310ドルとなった。釜山、香港、シンガポールといったトランシップ拠点でも混乱や遅延が発生している。
ドリューリーは、悪天候による混乱と港湾混雑の継続で、今後数週間も運賃が上昇すると予測する。東南アジア、北東アジア航路で通常安定するスポット運賃は、今週はまちまちの動きとなった。釜山発上海行きは6%上昇の114ドル、レムチャバン発上海行きは17%下落の194ドルだった。
また日本の船社、神原汽船は9月22日からNK1サービスを改訂し、小樽に代えて札幌を寄港地とする。改訂後の3週間サイクルは従来通り1,091TEU型船3隻を配船し、大連、青島、上海、富山、新潟、札幌、金沢に寄港した後、大連に戻る。
アジア域内のコンテナ運賃市場は、アジア主要港での天候関連の混乱に支えられ、今週は新たな高水準を記録した。重油価格の上昇と米国・イラン間の緊張も運賃を押し上げる要因となっている。