北米航路コンテナ運賃1万ドル超、パナマ運河制限で高止まり

海上2026年8月24日出典: Hellenic Shipping

パナマ運河の喫水制限で北米航路のスポット運賃が急騰、プラッツ指数は1万1000ドルに達した。

主要コンテナ航路の加重平均であるプラッツ・コンテナ指数(PCI)は8月21日、1FEU当たり7565ドルとなり、前回の高値である6月1日の4512.7ドルを大幅に上回った。上昇幅は3052.3ドルで、主要航路の変動が背景にある。特に北米航路はPCIで最もウェートが高く、パナマ運河の喫水制限が強化されたことで8月19日に4年ぶりの高値を付けた。

年初からはピークシーズン入りや7月の関税第122条失効に伴う駆け込み需要が荷動きを押し上げたが、今回の運賃高騰は主に船腹不足、台風による混乱、パナマ運河の喫水削減が要因とみられる。運河制限は北アジア発米東岸と米西岸の運賃格差も拡大させた。7月中旬から広がり始めた格差は8月21日時点で1FEU当たり3300ドルとなり、従来の1400〜1900ドルから大きく開いた。

プラッツの評価によると、北アジア発米東岸のコンテナ運賃(プラッツ・コンテナ・レート5)は8月21日に1FEU当たり1万1000ドルで、8月3日から1500ドル上昇した。北アジア発米西岸(同13)は7700ドルで、1200ドル上がった。米東岸向けは1万ドルを超える水準で推移している。

台風シーズンの悪天候は上海や寧波など北アジアの主要港で遅延を引き起こし、船社が寄港をスキップしたことで船腹が逼迫し、北米や欧州、南米、オーストラリア、アジア域内の複数航路でスポット運賃が急騰した。S&Pグローバル・コモディティーズ・アット・シーによると、8月23日時点で上海沖に77隻、寧波沖に9隻、舟山沖に37隻のコンテナ船が停泊していた。

市場関係者は10月の国慶節休暇まで運賃の高止まりが続くとみるが、船社による運賃引き上げへの態度は分かれている。一部の荷主は追加料金を受け入れる一方で、他は運賃軟化を見込み、貨物の出荷を遅らせる動きもある。インド亜大陸航路でも船腹不足と貨物の持ち越しでスポット運賃が上昇し、8月21日に1FEU当たり1万700ドルとなった。9月分のピークシーズンサーチャージを受け入れ、船腹を確保する荷主も出ている。欧州航路も同様に逼迫している。

原文: Hellenic Shipping

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