アジア発米国東岸向けスポット運賃が1万ドルに迫る過去最高値を記録。早期ピークシーズンによる需要持続が背景。

アジアから米国東海岸向けの海上コンテナスポット運賃が、8月11日時点で40フィートコンテナ当たり9144ドルと過去最高を更新した。前週比で1%上昇している。物流プラットフォームのフレイトスが8月11日発表の週次リポートで明らかにした。
アジアから米国西海岸向けの運賃も同期間で11%上昇し、40フィート当たり6826ドルとなった。フレイトスは「この強さは多くの関係者の予想を超えている」と指摘する。早期ピークシーズン入り以降、太平洋航路の運賃はアジア・欧州航路と連動して推移してきたが、ここ数週間で動きに差異が出ている。西海岸向けは容量の追加が需要低下を上回ったため、上昇が抑えられた可能性があるという。
米国小売協会(NRF)とハケット・アソシエイツの調査によると、米国港湾の7月の輸入貨物量は221万TEUに達する見込みだ。8月は222万TEUと予測され、9月には216万TEUに減少する見通し。繁忙期のピークは5月で、輸入量は224万TEUだった。
早期のピークシーズンは、7月24日に期限を迎える関税第122条の失効を見据え、荷主が貨物を前倒ししたことから始まった。NRFのサプライチェーン・関税政策担当副会長は「一つの関税が別の関税に置き換わった」と述べ、失効と同時に発効した第301条関税が米国輸入の99%に影響を及ぼすと指摘する。
港湾は夏の間、繁忙が続いており、輸入量は平年を上回る水準で推移している。フレイトスは、運賃上昇がいつまで続くかについて明言を避けつつも、当面は高止まりするとの見方を示している。