米調査会社FTRによると、6月のトラック輸送市況指数は17.1と過去最高だった5月から小幅低下したが、需給逼迫による好況は今後2年間続く見通し。

米国の運輸調査会社FTRは、6月のトラック輸送市況指数(TCI)が17.1となったと発表した。5月に記録した20.4から小幅に低下したものの、輸送事業者にとっては依然として「非常に好ましい市場」が続いている。FTRはインディアナ州ブルーミントンに本社を置く。
指数低下の主因は、輸送運賃の上昇率がやや鈍化した一方で、6月のディーゼル価格下落が部分的にこれを補ったため、全体の市況は5月ほど良好ではなかったことにある。それでも、FTRの最新予測では、事業者を取り巻く環境は前回予測よりやや改善しており、向こう2年間の予測期間を通じて好況が続くとみている。
FTRのトラック輸送担当副社長エイブリー・バイス氏は「市場は向こう2年間の予測期間を通じて事業者に有利に働くとみられるが、回復は安定期に入りつつある」と指摘する。7月のスポット運賃は季節的要因で軟化したが、これは燃料価格が急騰した3月とは異なる動きだ。スポット運賃が天井を打ったとしても、契約運賃は2027年に入っても上昇が続く可能性が高いという。
バイス氏は、現在の市場の強さは主に供給制約に起因すると説明する。特にドライバンと冷凍輸送で顕著だ。製造業需要の回復や堅調な個人消費は明るい兆しであり、データセンター建設はフラットベッド輸送を特に押し上げている。一方、米国の雇用成長鈍化、住宅市場の弱さ、消費者・企業双方の物価上昇圧力は懸念材料だ。輸送需要はそれほど強く見えないが、トラック輸送能力が近いうちに大幅に増える兆候はほとんどないとしている。
TCIは、米国トラック市場の主要5条件である輸送量、運賃、車両能力、燃料価格、資金調達コストの変化を指数化したものだ。プラスは良好な市況を、マイナスは悪化を示す。
原文: DC Velocity ↗