スエズ運河近郊で無人機攻撃、ガス船2隻炎上

海上2026年7月30日出典: gCaptain

エジプトのダミエッタ港で米国所有のガス船が無人機攻撃を受け、スエズ運河の安全が脅かされている。

写真: Unsplash / unsplash

エジプトのダミエッタ港で7月29日、米国所有のガス貯蔵タンカー「エナゴス・ウィンター」が無人機攻撃を受け、火災が発生した。同港はスエズ運河に近く、エジプト政府は当日の予備調査で身元不明の無人機による攻撃と発表した。火災は隣接する別の船にも延焼したが、攻撃を行ったと名乗り出た組織はない。

同港は地中海と紅海を結ぶスエズ運河の出入り口に位置し、サウジアラビアの原油輸出にとって最後の安全な航路とされる。今回の攻撃で、米国とイランの対立がスエズ運河周辺の航行安全保障にも波及する可能性が浮上した。

攻撃の前日夜、米軍はイラン革命防衛隊の軍事司令部と無人機施設を空爆していた。これはイラン軍が地域内の米軍へ攻撃を仕掛けたことへの報復措置とされる。イラン国営メディアによると、米軍の攻撃でケシュム島で民間人3人が死亡、子供2人が負傷し、ザンジャン州では革命防衛隊員3人が死亡した。フーゼスターン州知事は、アフヴァーズ市の学生寮2棟が攻撃で損壊したと述べた。

一方、革命防衛隊は報復として、ヨルダンにある米軍基地アズラクを攻撃したと発表した。ヨルダン軍は同日、イランのミサイル5発を迎撃したと明らかにした。また、クウェート北部ではイランの攻撃で中国企業所有の建物が損壊し、労働者1人が死亡した。

さらに、戦争開始以来初めて、サウジアラビアは7月29日に米軍とともにイラク東部のイラン支援勢力を空爆した。これはイラクから発射された無人機によるサウジ原油施設攻撃への報復だ。ただ、サウジ国防相は同日ワシントンでバンス副大統領と会談し、トランプ政権に衝突の激化を避けるよう要請した。

今回の一連の攻撃は、2月に始まった米イラン戦争の激化を示すもので、ペルシャ湾岸の原油輸送ルートだけでなく、スエズ運河を通る欧州向け原油輸送にもリスクが広がっている。エジプト政府は国家安全保障の保護措置を検討しているが、具体的な対応は明らかになっていない。

原文: gCaptain

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