ドルーリー・コンテナ運賃2%下落、繁忙期の勢い鈍化

海上2026年7月19日

Drewry世界コンテナ運賃指数が2%下落した。

写真: Photo: Ali Mkumbwa / Unsplash / unsplash

世界のコンテナ運賃のベンチマーク指標であるドルーリー・ワールド・コンテナ・インデックス(WCI)が2%下落し、40フィートコンテナ当たり4547ドルとなった。繁忙期にみられた強い上昇の勢いが弱まり始めたことを示唆する。

太平洋航路では上海発ロサンゼルス行き運賃が3%下落し6272ドルとなった。一方、上海発ニューヨーク行き運賃は7879ドルで前週とほぼ同水準を維持した。ドルーリーによると、太平洋航路では来週基準で9航海分の欠航(ブランクセーリング)が予定されており、船腹供給が減少する見通しだ。

米国の関税賦課期限を控えて進んでいた前倒し需要(フロントローディング)は落ち着きの局面に入った。ただし船社による先行的な船腹管理が続くことで、スポット運賃の急激な下落を防ぐとの分析が出ている。ドルーリーは太平洋航路の運賃が来週まで安定した水準を維持すると見込んだ。

アジア-欧州航路でも運賃の下落傾向が確認された。上海からジェノバまでの運賃は3%下落し6300ドル、ロッテルダム行きは1%下落し4873ドルとそれぞれ集計された。これとともに欧州港湾の混雑緩和の兆しもみられる。ジェノバ港の平均船舶待機時間は前週比33時間減少した。

このほか、米国とイランの間の緊張局面が続き、バブエルマンデブ海峡を通過する船舶への脅威が続いている。また米政府がホルムズ海峡の航行に別途の安全料金を課す可能性も取り沙汰されており、世界的な海運リスクが拡大している。米国の関税は今月24日に期限切れとなる予定で、新たな関税が8月初めに施行される可能性が指摘されている。

世界的なサプライチェーンの観点では、繁忙期序盤の動きはやや落ち着きをみせているものの、船腹管理と地政学的な混乱が運賃を支える要因として作用している。ドルーリーはこうした状況を踏まえ、来週の主要航路運賃はおおむね安定的な流れを維持すると見通した。

*出典: Drewry*

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