LA港、6月に100万TEU突破 118年で最高記録

海上2026年7月15日

米ロサンゼルス港が6月に記録的な100万TEUを記録した。前倒し出荷の需要を反映した結果だ。

写真: gCaptain / original

米ロサンゼルス港が6月単月で100万TEUを突破し、開港118年で歴代6月の物動量最高記録を樹立した。ロサンゼルス港のジーン・セロカ執行局長は「西半球で100万TEUを超えた港はLA港だけだ」と述べた。

6月の輸入コンテナは53万5000TEUで、前年同月比13%増加した。5カ年平均を18%上回り、歴代3番目に高い輸入実績となった。セロカ執行局長は「小売業者は伝統的な季節出荷パターンから離れ、出荷機会が生じるたびに貨物を前倒ししている」と分析した。

一方、6月の輸出物量は12万6000TEUで事実上停滞した。空コンテナのアジア回送物量は34万5000TEUで前年同月比17%増加し、今後の需要を示唆する結果となった。セロカ執行局長は「消費者の購買は依然として活発だ」と評価しつつも、イランとの緊張と関税変化がサプライチェーンと輸送コストへの脅威になると警告した。

燃料費上昇も主要な変数として浮上した。セロカ執行局長は「船舶の航海費の30%以上を燃料が占める」とした上で、「海運会社は3カ月間の燃料費平均を反映してバンカー調整係数を引き上げるだろう。これは結局荷主に転嫁されることになる」と述べた。南カリフォルニア地域の軽油価格は前年比25%以上高い水準を維持しているという。

ダートマス大学のダグラス・アーウィン教授は、強制労働関連関税は既存の122条関税の延長線上に過ぎないと分析した。一方で同教授は「過剰供給問題を扱う301条関税の税率と国別の差別適用の有無がまだ発表されておらず、不確実性が大きい」とした上で、「『解放の日』関税と類似した差別的な構造が導入される可能性が高い」と予想した。

LA港は2026会計年度(2025年7月〜2026年6月)の累計物動量1040万TEUを記録し、歴代最高水準の会計年度実績を上げた。上半期累計物動量は510万TEUで前年同期比3%増加し、5カ年平均を4%上回った。市場では7月以降の301条関税発効時期と燃料費の推移により、下半期の物動量の変動性が拡大するとの見方が出ている。

*出典: gCaptain*

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