ホルムズ危機高まる中、米国西岸運賃は下落。インドが物動量拡大のエンジン役として浮上している。

中東発の地政学リスクがタンカー市場の供給網を揺るがす中、グローバルコンテナ運賃は方向感を欠き、地域ごとの格差が広がっている。特に米国西岸運賃は弱含みで推移する一方、中東の緊張に伴う迂回航路の増加で一部区間の運賃は下支えされている。韓国の荷主はインド市場の急浮上を注視し、サプライチェーン多様化戦略を急ぐべき局面にある。
**東アジア**: Drewryの世界コンテナ運賃指数(WCI)は3週連続で下落し、市況の軟化を反映した。一方、アジア域内コンテナ運賃指数は前週比で安定を維持しており、域内物動量の基礎体力は堅調とみられる。(出典: Container News, Hellenic Shipping)
**東南アジア/インド**: インドがアジア需要成長の単独エンジンとして浮上した。内需の急拡大により、インドは鉄鉱石の純輸入国に転じており、これはドライバルク市場におけるケープサイズ船型の上昇モメンタムを支える主要因となっている。また、ビジンジャム(Vizhinjam)ターミナルが本格的な輸出入貨物の取り扱いを開始し、インド西岸における物流ハブ競争が加速する見通しだ。(出典: Hellenic Shipping, Container News)
**中東**: ホルムズ海峡を巡る米・イラン間の緊張がタンカー市場を再編している。ホルムズ通航の地位変化に伴い、超大型原油タンカー(VLCC)市場は再び強含みに転じ、新たな代替航路が模索されている。これに加え、イランの報復が地中海のダミエッタ(Damietta)港にまで及び、中東発リスクが紅海を越えて広がる様相を見せている。一方、バブ・エル・マンデブ海峡の通航は無料であることを再確認する発表もあった。(出典: Hellenic Shipping)
**欧州**: 仏系船社ANLがトランスタスマン(Transztas)サービスを再編し、オークランドへの2便目寄港を追加する。オセアニア-欧州間の物動量に対するサービス安定性を高める戦略的調整とみられる。また、湾岸地域のロビイストによる水面下の手数料提案が、中東物流地図を再編し得るとの分析も出ている。(出典: Container News)
**米州**: アジア-米国西岸(USWC)のコンテナ運賃は下落した一方、米国東岸(USEC)運賃は中東緊張に伴う迂回航路負担から横ばいないし上昇となった。物流イノベーション面では、FedExがAI活用のトレーラー積載技術の適用を拡大し、米州内陸輸送の効率化競争に拍車をかけている。また、モントリオールのコントレクール(Contrecœur)ターミナルプロジェクト現場に基礎杭が搬入され、インフラ拡張工事は順調に進んでいる。(出典: Hellenic Shipping, Container News)
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