コンテナ運賃が下方安定する中、中東の物流隘路と中国の原油需要減少が変数として浮上

グローバルコンテナ海上運賃は全般的に弱含みで推移し、安定化する様相を見せている。一方、中東地域の地政学リスクが再び高まり、中国の原油輸入が減少するなど、原材料輸送量をめぐる不確実性が拡大している。
**東アジア**: エバーグリーンが自社船隊に搬入される荷主所有コンテナの運用規定を改定した。今回の措置はコンテナの品質・安全基準を強化し、搬入可能地域を調整する内容が柱となる。中国発の輸出荷主は変更後の規定に従い、事前承認手続きを強化する必要が生じる見通しだ。(出典: Container News)
**東アジア**: 中国の2026年第2四半期の原油輸入量が前年同期比で減少したことが明らかになった。景気回復の遅れと精製マージンの悪化が主な要因として分析されており、中東-極東航路における超大型原油タンカー(VLCC)需要の鈍化につながる可能性が高い。韓国製油各社の輸入戦略にも連鎖的な影響を及ぼす見通しだ。(出典: Hellenic Shipping)
**中東**: イエメンのフーシ派とイランによる攻撃が続き、中東海運の隘路が長期化する兆しを見せている。これを受け一部船社は迂回航行を強行するよりも、安全な代替航路の模索に動いている。特にベネズエラがホルムズ海峡迂回によるVLCC供給不足の一部を吸収し、市場再編が起きている。(出典: Hellenic Shipping)
**欧州**: アントワープ・ブルージュ港湾公社がオースタービュレイランド再開発プロジェクトの契約を締結し、インフラ拡充を加速させる。これはベルギー港湾のコンテナ処理効率を高め、次世代船舶の受け入れ能力を強化するための長期投資と評価される。北西欧のハブ港湾間の競争がさらに激化する見通しだ。(出典: Container News)
**米州**: 新規LPG輸出ターミナルの本格稼働により、米国発LPG輸出ターミナルの手数料の変動性が大きく低下すると分析された。安定的な輸出量の確保は、韓国およびアジアのLPG輸入各社にとって長期契約条件の改善につながるプラス要因となり得る。ただし、初期インフラの隘路発生への備えは必要となる。(出典: Hellenic Shipping)
**CIS**: ブラジルの鉄鉱石輸出の増加傾向が2026年に入り鈍化するとの見通しが示された。需要側要因に加え、競合産地であるロシア産の低価格物量が市場を再編しているためだ。これはばら積み船市場の需給バランスに悪影響を及ぼす重要な変数として指摘されている。(出典: Hellenic Shipping)
今週の主要キーワード #コンテナ運賃安定 #ホルムズリスク #原油輸送量減少