シュナイダーエレクトリックが供給網の配送プラットフォームを刷新し、AIによる予測や可視化で顧客対応の迅速化を進めている。

フランスの鉄工所を起源とし、創業から200年近い歴史を持つエネルギー技術大手のシュナイダーエレクトリックが、供給網の配送プラットフォームの変革を進めている。効率と標準化を軸に設計されてきた仕組みを、個々の顧客の要望に合わせやすい形へと作り替える取り組みだ。
同社は住宅や事業所、データセンター、インフラ、電力網向けにエネルギー関連のソリューションを世界で供給しており、顧客層は大きく多様に広がる。この変革を率いるのが、グローバル供給網の物流・計画・サービス担当上級副社長を務めるスチュアート・ホワイティング氏である。
ホワイティング氏と同氏のチームは、コントロールタワーやAIを活用した計画、サプライチェーン全体の可視化システムなどのデジタル手段を組み合わせ、顧客区分ごとの需要を先読みし、変化に素早く対応できる「ハイパーコネクテッド」な供給網の構築を目指す。同氏は顧客がこれまで以上に迅速な展開と自社に合わせたサービスを求めており、供給網はグローバルであるだけでは足りず知能化が必要だと説明している。
ホワイティング氏は英国籍で、英国物流運輸協会のフェローを務めるほか、クランフィールド大学経営大学院で物流・サプライチェーン管理の修士号を取得している。直近では米テネシー州で開かれたサプライチェーン管理専門家評議会(CSCMP)のEDGE会議で基調講演を行った。
会議に先立って同氏は、地政学的な混乱や技術変化、環境面の責任が求められる中で多様な供給網を運営する難しさについて、業界誌の取材に応じている。同社の供給網は世界最大級の産業向けサプライチェーンの一つで、164以上の工場と85の配送センターを抱える。
原文: DC Velocity ↗