エスティローダーのカネバリ上級副社長がCSCMP会議を前に、地政学リスクと消費者行動の変化を競争機会と捉える戦略を語った。

化粧品大手エスティローダーのロベルト・カネバリ上級副社長(最高バリューチェーン責任者)が、10月4〜7日に米テネシー州ナッシュビルで開かれる米国物流管理協議会(CSCMP)のEDGE会議で基調講演する。会議を前にDC Velocity傘下のSupply Chain Xchangeの取材に応じ、世界的な混乱への対応策やAIの可能性について語った。
カネバリ氏は、世界の統合サプライチェーンを統括し、計画、サプライヤー管理、設計、世界生産、フルフィルメント、包装、品質、環境・健康・安全、ブランドのバリューチェーンを担当する。ユニリーバでは欧州サプライチェーン担当上級副社長として、1万人超の従業員と44工場を率いた。バーバリー、カルフール、ネスレ・ウォーター、レキットベンキーザーでもサプライチェーン畑を歩んだ。現在はZero100やロンドン・ビジネス・スクールなどの評議員を務める。
同氏は小売りサプライチェーンの課題として、地政学に起因する関税やインフレなどの不確実性と、消費者行動の変化によるチャネル構成の競争激化を挙げた。この二つが同時に進行し、業界に大きな変動をもたらしていると述べた。
エスティローダーは多数のブランドとSKUを抱え、部品も多い。カネバリ氏は、こうした複雑さを管理する力こそ、別の形で競争する好機になるとの認識を示した。
原文: DC Velocity ↗