デカルトの報告によると、2026年9月の米国コンテナ輸入は過去最高の250万TEU超となり、中国発が前年同月比21%増加した。

サプライチェーンソフトウェア会社デカルトの「グローバル・シッピング・レポート」によると、2026年9月の米国向けコンテナ輸入は過去最高の9月実績を記録した。輸入量は254万6261TEU(20フィートコンテナ換算)で、前月比2.2%減、前年同月比10.3%増だった。新型コロナウイルス流行前の2019年9月と比べると24.8%高い水準にある。
増加の主因は中国発の輸入だ。中国発のコンテナ輸入は92万4454TEUで、前月から4万136TEU(4.5%)増え、前年同月からは16万1682TEU(21.2%)増加した。中国は米国コンテナ輸入全体の36.3%を占め、前月の34.0%から上昇している。
中国発の品目別では、プラスチック(HS-39)が13万5097TEUで中国発全体の14.6%と最も多く、家具・寝具(HS-94)が12万3574TEU(13.4%)、玩具・スポーツ用品(HS-95)が9万2842TEU(約10%)と続いた。機械(HS-84)と電気機械(HS-85)を合わせると17.6%、衣類・繊維製品・履物(HS-61から64)は11.1%を占めた。
デカルトは、貿易環境の変化として複数の要因を挙げている。中東の海上インシデントと新たな運賃サーチャージが航路とコストのリスクを高めていること、特定の医薬品に対する232条関税が9月29日に追加企業へ適用開始されたこと、パナマ運河庁が通航能力の一部回復を発表したこと、紅海の治安が不透明な中でも一部船社がスエズ運河経由サービスを再開していることなどだ。
デカルトは今後のリスク要因として、ホルムズ海峡周辺での継続的なインシデントと海上保安リスク、232条関税の拡大や301条などの貿易制限の動向、港湾での通関遅延を追跡している。9月は主要10港のうち8港で遅延が増加し、ニューヨーク・ニュージャージー港の増加幅が最も大きかった。デカルトは、港湾遅延の減少が世界のサプライチェーン効率の改善を示す場合もあれば、荷動きや物流サービス需要の鈍化を示す場合もあると指摘している。
原文: DC Velocity ↗