昨年の中国・中央アジア間貿易額が初めて1000億ドルを突破し、陸上輸送が急拡大している。中国の主要工業都市とウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタンの物流拠点を結ぶ鉄道・道路が新設され、貨物動向に変化が出ている。
昨年の中国と中央アジア間の交易規模が初めて1000億ドルを突破し、陸上輸送ルートが急速に拡大している。中国の主要工業都市とウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタンの物流拠点を結ぶ多数の鉄道・道路路線が新設され、貨物移動のパターンに変化が現れている。
中国は昨年、中央アジア5カ国の最大の貿易パートナーに浮上した。交易総額は前年比12%増加し、1000億ドルを超えた。特に中国の対中央アジア輸出は高付加価値製品が中心で、輸入額の2倍に達することが分かった。こうした貿易構造は、貨物のコンテナ化を加速させる要因として指摘される。
中国-欧州直通鉄道による貨物列車の運行も爆発的に増えた。昨年、このルートで運行された貨物列車は2万便を超え、今年上半期だけでも前年同期比20%増の1万1178便が投入された。現在、この特急鉄道は中国129都市と欧州26カ国235都市を結んでおり、このうちかなりの物量が中央アジアを経由し、域内直通路線の拡大をけん引している。
海上輸送のリスク要因の増加も、陸路輸送拡大の背景として挙げられる。世界的な地政学的緊張が高まり、海上物流拠点の不安定性が増す中、中国は陸上輸送を基盤とした輸出チャネル多様化戦略の一環として、中央アジアの輸送路開発に力を入れている。
実際の輸送時間短縮の成果も具体化した。昨年4月から、中国・重慶とウズベキスタン・タシケント間の貨物列車が月2回の定期運行を開始した。この列車はカザフスタン国境を越え、約4700キロメートルを約12日間で走破する。これは中国南西部から中央アジア諸国へ貨物を輸送する従来の所要時間を30%短縮した数値であり、輸送収益性の改善に寄与している。
業界専門家は、欧州行き鉄道貨物の中央アジア経由が増えるにつれ、直接路線の開発につながる流れが当面続くとみている。
*出所:SCMP*