中東発の海上混乱で中露欧鉄道輸送50%急増

鉄道2026年7月27日

ロシア運輸省によると、今年ロシア経由の中国・欧州間鉄道貨物輸送量が前年比約50%増加した。紅海地域の安全保障懸念とスエズ運河の混乱が続き、荷主がカザフスタン・ロシア・ベラルーシ回廊に貨物を切り替えたことによる。

写真: Photo: Free Walking Tour Salzburg / Unsplash / unsplash

ロシア運輸省によると、今年ロシア経由の中国・欧州間鉄道貨物輸送量が前年比約50%増加した。紅海地域の安全保障懸念とスエズ運河の混乱が続き、荷主がカザフスタン・ロシア・ベラルーシ回廊に貨物を切り替えたことによる。

ロシアのアンドレイ・ニキーチン運輸相は、ロシア国営ビジネスメディアのイズベスチヤとのインタビューで、EU制裁はロシア経由のデュアルユース品目の輸送を禁止するが、すべての物流の流れを全面的に禁止するものではないと述べた。現在、ユーラシア横断鉄道路線を通じた中国・欧州間輸送は平均12~15日を要する。同期間、スエズ運河経由の海上輸送は40~45日かかると集計された。

3月時点で、中国・欧州間のコンテナ鉄道輸送量は2万1000TEUから3万1000TEUへ45%増加した。この鉄道回廊が開発された当初は主にスマートフォン、コンピュータープロセッサー、ノートパソコンなど高付加価値・時間制約の厳しい貨物に使われていたが、EUの対ロシア制裁以降、貨物構成は大きく変化した。

最近は消費財、特に急成長する電子商取引貨物がこの路線の主要品目となっている。SHEINやAliExpressなどのプラットフォームから発送される数百万個の小包が今やこの経路に依存しており、輸送速度が海上輸送に対する主要な競争力となっている。

ロシアの運送会社FTS-Service Groupのアルテム・バリエフ代表は「鉄道輸送量が安定的に定着すれば、ターミナル、国境検問所、鉄道車両、デジタルサービスへの投資が実質的に促進される」と述べた。ただ、下半期にこうした鉄道輸送量の増加傾向が続くかは不透明だとの見方も出ている。

※出典:International Railway Journal、ロシア運輸省、イズベスチヤ

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