ユーラシア鉄道運賃安定 海上比1000ドル優位

鉄道2026年7月17日

ユーラシア鉄道コンテナ運賃が6月に安定した。ERAI総合指数は3704ドル/FEUで前月比0.2%上昇にとどまった。1520mm軌道網で目立った混乱要因がなかったためとみられる。

写真: Photo: Markus Spiske / Unsplash / unsplash

ユーラシア鉄道コンテナ運賃が6月に入り安定した動きを示した。ERAI(ユーラシア鉄道連合指数)総合指数は6月時点で3704ドル/FEUを記録し、前月比0.2%上昇にとどまった。1520mm軌道ネットワークで目立った混乱要因が発生しなかったためと分析される。

ERAI西行(中国→欧州)は前月と同じ3815ドル/FEUを維持し、東行(欧州→中国)は2604ドル/FEUで0.1%上昇した。両下位指数とも5月比大きな変動はなかった。一方、海上運賃は急騰した。ドリューリー(Drewry)のWCI(世界コンテナ指数)上海発ロッテルダム向け航路は6月の1カ月間で57%急騰し、2653ドルから4154ドル/FEUに跳ね上がった。

これにより鉄道と海上の運賃格差は6月時点で約450ドル/FEUとなり、鉄道の方が有利な結果となった。鉄道の輸送期間が海上の数分の一である点を考慮すれば、時間価値まで含めた競争力はさらに際立つ。海上の繁忙期効果が鉄道需要にも好影響を与える可能性が指摘されている。

7月に入りERAI指数は6月とおおむね同水準の推移を見せている。一方、海上運賃はさらに上昇し、7月中旬時点でWCI上海発ロッテルダム向けはERAI西行を1000ドル/FEU以上上回った。鉄道運賃の安定と海上運賃の高止まりが重なり、ユーラシア鉄道路線の相対的な魅力度が高まる構図となっている。

市場では下半期の鉄道運賃が現水準で一進一退を続けると見込む。海上運賃の高騰が続けば、既存の海上物量の一部が鉄道へ転換される可能性も排除できない。ユーラシア物流経路の多様化という観点から、鉄道が再び注目される雰囲気だ。

*出典: ERAI(Eurasian Rail Alliance Index) portal (https://index1520.com)*

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